戦い方の探索者

戦いの法則にせまり、自分の戦い方を築く助けとする

戦略系 ももたろう 8 後編

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桃太郎「あ、あれは、

あれは、新しい兵士の形ではないのか!?」

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桃太郎「す、すみません!」

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?「?」

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桃太郎「私は彼らに話を聞いた。

彼らの名前は、チャペとチュウハ。

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チャペはゴーレムという土人形について研究しており、

チュウハは式神という紙人形について研究しているらしい。

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2人はこの場所で定期的に会い、互いの研究成果を披露しあっているとのことだ。」

 

 

 

 

私は2人に、ゴーレムと式神についていろいろと質問をした。

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2人は初めて会ったにもかかわらず、丁寧に答えてくれた。

 

後から聞いたところによると、周りからは役に立たないオモチャで遊んでばかりだと思われており、肩身の狭い思いをしていたので、熱心に興味を示されたのが嬉しかったのだそうだ。

 

 

 

その日から私は、チャペとチュウハの元へ足しげく通い、ゴーレムと式神の技術と、その運用の可能性について議論を深めた。

そうして私は、「低コストで運用できる自動兵士」という着想を得た。

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そして、この着想を実現させるために、2人に私の会社に入社してもらったのだった。

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この新兵士開発チームは、現在わが社で討伐を行なっているチームとは関わらず、完全に独立した組織をつくることにした。

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理由は2つある。

1つは、ゴーレムと式神開発の秘密を守るため。

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もう1つは、

「高難度討伐の成功率を高める」という目標達成のために最適化された現在の組織が、「ゴーレムと式神の開発」と「その新兵士を使ったサービスの顧客を作り出すこと」には向いていないからである。

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そして数ヶ月後、新兵士開発チームは、ゴーレムと式神の量産に着手した。

 

 

 

 

 

 

ゴーレムと式神の特徴は、次のようになっている。

 

●ゴーレムと式神、両方に共通する強みと弱み

【強み】

・低コストで運用できる

食事が必要なく、寝ないので寝床もいらない。

武器とレインコートを用意すればよい。

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・24時間ずっと活動できる

寝る必要がない。

 

【弱み】

簡単な指示しかこなせない。

(ゴーレムや式神の術式の発展により、解消されていく見通し)

 

 

 

 

●ゴーレムの強みと弱み

【強み】

・耐久力が高い

その体は、土や石のみで作られるので、敵の攻撃に対し打たれ強い。

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・力が強い

その体の重さとも相まって、力が強い。

 

【弱み】

動きが遅い。

体の重さのせいで、動きが遅い。

なので、動きが速い相手にはつらい。

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式神の強みと弱み

【強み】

・速い

布や紙でできており、体が軽いので動きが速い。

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・飛べる

体が軽いので、タイプによっては飛行することができる。

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【弱み】

・耐久力が低い

布や紙なので、敵の攻撃に対し打たれ強いわけではない。

(ただ、やわらかいので、攻撃をいなすことができる)

 

・火、水、強風に弱い

紙でできているタイプは、雨が降る日には使えない。

雨対策として油をしみこませたタイプは、火にひどく弱くなる。

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また、体が軽いので強風に弱い。

 

・装備は軽いものに限られる

重い装備を支えることができない。

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これらゴーレムや式神は、今はまだ簡単な指示しかこなせないので、われわれの行っている高難度の討伐はこなせない。

なので、現在のわれわれの顧客相手には使うことができない。

 

そこで、低難度の護衛や討伐の依頼者に運用を提案してみたが、「人間のほうが信用できる」ということで、断られてしまった。

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われわれは、新たな運用先を探さなければならなかった。

ゴーレムと式神は、簡単な指示しかこなせないが、その運用コストは人よりはるかに安い。

この、「最低限の能力しかないが依頼料は安い」という特徴を、強みとして活かさなければならない。

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そこで、「これまで傭兵を雇ったことのない人たち」に目を向けることにした。

これまで金銭的理由で傭兵を雇えなかったのであれば、新兵士は安い依頼料であるので、手が届くようになる。

また、これまで傭兵がいなかった状態が比較対象となるので、最低限の能力の兵士であっても一定の満足は得られる。(「いない」よりマシ、ということ)

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こうして、さまざまな「守るべき資産、家族」のある人たちを徹底的に調べた結果、次のような人たちを対象として、護衛の仕事を請け負うことに成功した。

 

・小農園の主人

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・小規模商店主

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・小規模イベントの興行主

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・治安のよくない地域の、人里はなれた場所に住む小家族

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彼らは、自らの資産や家族を守る手段を欲していたが、人間の傭兵を雇い続けるほどの収入はなかった。

しかし、ゴーレムと式神なら料金が安いため、継続的に雇うことができた。

もちろん、われわれも利益を得られた。

 

 

 

 

★戦略立案

【得られた情報】

他社(傭兵会社ライコウ)の新サービス。

 

【状況の変化】

他社の新サービスにより、傭兵の戦闘レベルが上昇すると予測。

現在われわれが行っている高難度の討伐も、いずれは競合が増えて利益率が低下する恐れあり。

 

 

 

【①目標】

傭兵業で、マネされにくい差別化をする。

そうすることで、利益の源をつくる。

 

【②強み】

ゴーレムと式神による、低コストな新兵士。

これまでつちかった、護衛と討伐のノウハウ。

 

【③目標を達成する方法】

ゴーレムと式神の開発と運用で、他社より先行する。

そして、他社の意識がゴーレムと式神に向く前に、設備やノウハウで大きな差をつくっておく。

 

【④行動の計画】

・一定の戦闘力を有する低コストな新兵士により、これまで傭兵を使えなかった人たちを顧客とする市場をつくり、まずはそこから利益を得る。

 

・ゴーレムと式神の新技術の開発、実戦運用、大量生産を行う。

 

・ゴーレムと式神の開発者が発見されたら、即スカウト。

他社に渡さない。