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戦い方の探索者

戦いの法則にせまり、自分の戦い方を築く助けとする

戦略系 ももたろう 8 前編

戦略系ももたろう

高報酬の討伐へ資源(ヒト、モノ、カネ)を集中することで、われわれは着実に稼ぎ、鬼退治の目標額へ一歩一歩近づいていた。

 

そんなある日、「傭兵会社ライコウ」が新しいサービスを開始した、という情報を手に入れた。

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その新しいサービスとは、ライコウの傭兵育成と討伐のノウハウを活用した、戦闘教官や指揮官の派遣業務だ。

その依頼者(顧客)となるのは、同じ傭兵業の会社である。

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桃太郎「さて、ライコウの新サービス開始を受けて、われわれは何をすべきだろうか」

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イヌ「うーん、その新サービス開始により、どのように状況が変化して、われわれはどのような影響を受けるのでしょうか」

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桃太郎「なるほど。

確かにそちらの問いの解決が先だね。

シュテンはどう思う?」

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シュテン「そうですね、まず状況の変化ですが…

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ライコウが他社にその戦闘ノウハウを提供するので、業界全体の傭兵の戦闘レベルが少しずつ上がっていくのではないかと。

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また、ライコウのサービスをマネて、他社が同じサービスを始めると考えられるので、傭兵の戦闘レベル上昇は加速するかもしれません。

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この状況の変化によるわれわれへの影響は…

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そうですね、現在、われわれは、

「高い戦闘力による高難度討伐の高い成功率

が強みとなっています。

つまり、他社にはない高い戦闘力が、会社の強みの源泉です。

 

しかし、ライコウのサービスによって他社の戦闘力が高まることで、現在の戦闘力の差を、これまで以上に早くつめられることになるでしょう。

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結論としては、当分の間は安全ですが、少し先の未来には、高難度討伐の競合が増え、利益が下がる可能性があるのではないかと。

 

 

 

 

 

サル「ジワリとくる脅威ッスね」

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桃太郎「では、この影響を受けて、われわれはどう動くべきだろうか」

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キジ「そうですね、大きな選択肢としては、

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①こちらもライコウをマネて、新サービスを開始する。

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②ほうっておく

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があると考えます。

私は、②の「ほうっておく」を提案します。

 

 

桃太郎「ほう」

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キジ「その理由ですが、現状、指揮官クラスのメンバーは高難度討伐に投入されており、他へ転出する余裕がないからです。

転出してしまうと、討伐成功率に影響を与え、当社の強みを弱めてしまうおそれがあります」

 

 

 

桃太郎「なるほど。他に意見はある?」

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サル「このサービスにわれわれが参入するとなると、このサービスのお客さんに選ばれるために、「このサービスを行う他社との違い」を打ち出すことになるッス」

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われわれが打ち出す違いは、現在のわれわれの強みから考えると、高難度討伐のノウハウ提供ッス。

この「違い」でサービスを行うと、他の傭兵会社の戦闘力の向上を加速させるので、現在の事業である高難度討伐における優位を失うことになるッス。

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つまり、新しいサービスをとるか、これまでの高難度討伐をとるか、どちらかを選ぶことになるッス。

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あとは、「新サービスで得られる利益」と「高難度討伐で得られる利益」のどちらが高いか、という点が決め手ッスが、それは高難度討伐のほうが高いッス。

なので、新サービスはほうっておいたほうがいいッス。

 

 

 

 

桃太郎「よし、ではライコウの件はほうっておくことにしよう」

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ライコウの新サービスはほうっておくが、このサービスにより他社の戦闘力は向上していく。

 

また、これまでのデータによると、「討伐対象の強さ」には一定のレベルがあることがわかっている。

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つまり、「討伐対象の強さ」には限界が存在する。

このことは、「討伐対象の強さの限界」に他社の戦闘力が達すると、われわれと他社が提供するサービスに差はなくなることを意味する。

 

たとえわれわれと他社との間に戦闘力の差はあっても、客(依頼者)から見れば、その差はないのと同じになるのだ。

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(↑図の太い黒線が、「討伐対象の強さの限界」。

客にとっては、討伐対象が討伐されればそれでよい。

そして、最も難しい討伐を達成するのでさえ、この戦闘力レベルがあれば十分)

 

 

 

そうなる前に、なんとかしなければならない。

目標額にはまだ達していないのだから…

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どうやってマネされにくい差別化をするべきか…

われわれの強みの源泉は、「高い戦闘力をもったチーム」だが…

うーむ、この強みの認識のままでは…

 

 

(後編へ続く)