戦い方の探索者

ブログトップに目次ページがあります

「備え無きを攻め、不意を衝く」の計

 

●計の説明
敵の準備が整っていない状態を攻めるようにし、また、敵の意表をついて攻めるようにするべし、という計。
孫子からの引用。

 

●計を立てた人
孫静

 

●計の対象
王朗

 


孫策「王朗と一戦まじえて敗北させたあと、やつは城にこもって出てこない。
こまったこまった」

孫静「この城は固く守られているので、簡単には攻め落とせません。
王朗軍の物資や食糧の集積地が別にあるので、そこを攻めるべきでしょう
(この城よりは敵の準備が整っておらず、不意をつける)」

孫策「叔父上、ナイスアイディア!」

 

孫策は、孫策軍が城を囲んでいるように見せかけるカムフラージュをした後、兵を移動させようとした。

 

周瑜孫策様、われわれが大軍を動かすと、王朗は城を出て追撃してくるでしょう。
追撃してくる王朗を待ち伏せては?」

孫策「フフッ、すでに手は打ってるよ~」

 

城の中。
王朗「あ、孫策軍が移動してる!われらの物資や食糧の集積地を狙うに違いない。
守らねば!追撃じゃ~」

 

追撃のために先行した王朗の副将たちは、待ち伏せていた孫策に殺された。
副将の後に続いて城を出ていた王朗は、副将の敗北を聞いて、城を捨てて逃走した。

 

 


孫静の「備え無きを攻め、不意を衝く」の計は、それ自体有効な計だったが、今回はその計の目的をエサとして、敵を城からおびき出して討った。
王朗側からすれば、物資や食糧を守るため(「備え無きを攻め、不意を衝く」の計の目的を阻止するため)に、城から出て追撃するよう誘導されてしまった。