戦い方の探索者

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偽装降伏の計

 

●計の説明
いつわった降伏をして、相手をこちらの思うとおりに誘導する。

 

●計を立てた人
荀攸(ジュンユウ)

 

●計の対象
高幹

 


曹操「高幹が城を固く守って攻め落とせないとのことだ。どうしようか」
荀攸「かつて袁紹(および袁尚)の部下だった呂曠(リョコウ)と呂翔(リョショウ)を、いつわって高幹に降伏させましょう」
曹操「そうしよう!」

 

呂曠と呂翔「われわれはもともと袁氏の部下です。曹操に降伏したものの、曹操はウソつきで冷たいやつなので見限りました。
また袁氏に配下に入れてくださいまし」
高幹「ホントかよ…?信じられんな。
まずは、君たち二人だけで城に入れ」

 

二人だけ城に入った。
呂曠と呂翔「曹操軍はここへ着いたばかりです!今が夜襲のチャンス!
われらが先陣となりますゆえ、夜襲やりましょう!夜襲、やりましょう!
夜襲いつやるか?

今でしょ!
高幹「よっしゃ、やるっきゃない!いくぞー」

 

こうして高幹は呂曠と呂翔を先陣にして夜襲をかけたが、曹操軍の待ち伏せに会って敗走した。

 

 


高幹は一度は二人を疑ったものの、その後に信じて彼らの提案にのった。
戦いが始まってから降伏してきた者(そしてその降伏者のもたらす情報)の扱いはなかなか難しいものです。
(ちなみに曹操は、降伏者の扱いに関しては、官渡で成功、赤壁で失敗している)

 

文中の描写以外にもなにかしら情報があったのかもしれず(高幹が、袁紹の部下のころから二人をそれなりに知っており、呂曠と呂翔がウソをつくタイプでないと思ってた、など)、二人を信じなければよかったのに、とはなかなか言えません。