戦い方の探索者

戦いの法則にせまり、自分の戦い方を築く助けとする

【書評】 小さくて強い農業をつくる (久松達央)

 

多品目の有機野菜をお客さんへ直接販売している農園のお話。

 

印象に残ったところを私なりにまとめると…

 

著者である農園経営者は、自身の武器であると見い出した「言葉と論理を用いる能力」を駆使し、経験や勘でなされている農園業務の機能の言語化、数値化を行い、標準化をすすめて高効率の農業を行う。

 

蓄積された情報やノウハウを活用しやすいよう整備し(IT活用)、スタッフが事前にデータを見て作業の段取りを確認(予習)できるようにすることで、スタッフが自分の頭で考えて各自バラバラに動けるようになり、人の力が最大限に引き出されて効率的になる。

 

この高効率は小さい農園の強みとなっている。(むしろそうしないと勝てない)

 

また、小さくて強い農業をするには、合理性とは別次元の「こだわり」を持つべきと説いている。
(著者の農園が行っている50種類以上の有機野菜の直販は、一般的な農業のセオリーからは外れる。それをあえて行う理由の根底にあるのは、「全部自分たちでやりたいから」という「こだわり」。このやり方に「グッ」とくるからしている)

 

…という感じでしょうか。


小さい組織が生き残るためには「合理性とは別次元のこだわり」が必要、と説いている点は、前回の飲食業の個人店ベルクの「(非効率な)過剰なこだわり」によってインパクトを出す、ということと同じ内容です。
興味深い。

 

あとITは偉大。

 

小さくて強い農業をつくる (就職しないで生きるには21)

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著者の久松さんの本は、もう一冊あるのですが、「農業をやってみよっかな~」と思っている人にはオススメです。
ガツンとくるでしょう。

 

キレイゴトぬきの農業論(新潮新書)

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