●計の説明
わざと味方からこっぴどく肉体的苦痛を受け、敵を信用させる。(その後、偽装降伏する)
●計の対象
曹操
周瑜「曹操が呉へ攻めてきた。
これをやっつけるには、彼らの船を火で燃やす(火計)のが一番!
その火計を成功させるためには、厳重に守られた曹操の陣に、燃えた船を突っ込ませる機会をつくる必要がある。
そのために、こちらの手の者を曹操へ偽装降伏させたいが…だれかよい実行者はいないか…」
黄蓋「それは私こそ適任!立候補!立候補!そのために脳みそをぶちまけられても構わないYO!」
周瑜「お、では後日の会議でよろしく~」
会議の日。
周瑜「当面はちょっと守り重視でいこうと思う!」
黄蓋「それはso sweet!あまいyo!あまいyo!そんなことでどーするyo?!今日中でも倒そうと思えば倒せるyo!
その気もないならyou降伏しちゃいなyo!」
周瑜「こやつを鞭打て」
呉の陣にいる曹操のスパイ「(…こ、この黄蓋の怒りはマジモンやで~曹操様に報告しょ)」
その後、黄蓋のテントにて。
黄蓋「闞沢(カンタク)よ、私の『周瑜を恨んで曹操様に降伏したいと思ってます』という降伏文書を、曹操に送り届けてくれyo!」
闞沢「まかせてyo!」
曹操は、降伏文書を見て苦肉の計を見抜いたが、闞沢の弁舌によって多少は信じることにした。
とはいえ、その後も完全には苦肉の計である疑いを捨てられず、ようやく信じたのは天下に知られた知略の人、龐統(ホウトウ)と接した後になる。
そして、火計を受けて敗北した。
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黄蓋の体を張った演技、闞沢の巧みな弁舌をもってしても、曹操を信じ込ませることはできなかった。
そりゃまあ、戦いの前でも後でもなく、お互いに陣を張って戦おうという段になって重臣が降伏するなんて、まず信じられないと思います。
なんとも、それだけの無理を通さなければならなかった呉の不利さがうかがえるyo!