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戦い方の探索者

戦いの法則にせまり、自分の戦い方を築く助けとする

連環の計 (レンカン)

三国志演義の計略

 

●計の説明
「計を環のように連ねて施す」という計。
つまり、「複数の計を用いる計」ということ。

 

うーむ…
何らかの問題を解決する提案の際に、「複数の計を用いる計を用いるんだ」と言われてもどうしようもないです。
「どうするべきか」の明快な指針になってないので、私はこの計の解釈では役に立たないと感じています。

 

より役に立つ、有用性のある連環の計の説明とはなにか、ということについては下記にて。

 


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事例1 (一巻 184)

 

●計を立てた人
王允(オウイン)、貂蝉(チョウセン)

 

●計の対象
董卓呂布


王允董卓め、民を苦しめ、皇帝の位を奪おうとするなぞ不届き千万。倒さねば…」
貂蝉王允様、ウチにまかせてーな」

 

王允「助かりまッス。
董卓には呂布というやたら強い部下がいる。
董卓呂布、二人とも好色だ。
まずお前を呂布に会わせて嫁がせる約束をしよう。
その後で、董卓に献上する。
あとは流れでお願いします」

 

貂蝉はその美貌と嘘を使い、呂布に対して悲劇のヒロインを演じることで董卓への恨みを抱かせ、呂布董卓を殺させた。



三国志演義の文中に、
「二人とも好色漢だから、いま『連環の計』を用いたいと思う。」
という王允のセリフがあります。


このセリフを参考にするなら、連環の計の説明としては、
「二つ以上の対象に存在する共通の性質を利用する計」
とするのもありだと思います。
(むしろ、この解釈だと有用性をもちつつ、連環の計の事例のすべてを説明できる)

 

 

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事例2 (ニ巻 373)

 

●計を立てた人
龐統(ホウトウ)

 

●計の対象
曹操

 


龐統周瑜さん。攻めてきた曹操を破るには火攻めが一番。
ただ、一艘の船に火をつけても、他の船には逃げ散られてしまいますぞ~
なので、船と船をつなぎ合わせるように仕向けることで、まとめて焼き尽くすことができますぞ~」

 

周瑜「That's right!
あなたをうまいこと曹操の陣営に送り込むので、よろしくたのんます」

 

曹操陣営に送り込まれた龐統
龐統曹操さん、あなたのお国の兵士は水に慣れてないので船酔いします。
それを解決するには、船を鎖でつないで、かつ、船同士に板をわたして道をつくるとよろしい。
船の揺れは軽減され、兵だけでなく馬も船上を行き来できますぞ~」
曹操「さすが龐統先生!おっしゃる通りにいたします!」

 

黄蓋「よっしゃ、燃やすyo!」
曹操「ぬわ~っ!」

 



この連環の計の直接的な説明は、
「(船と船を鎖でつなげて)その機動力を奪うことで、目的(火計)を達する」
というものです。

 

個人的には、この説明が一番スポーツやゲームに応用しやすい(足や動きを止める、等)ので、
「連環の計とは、まず相手の機動力を奪う計」

と覚えたほうが一番有用性が高いと思います。