●計の説明
軍勢を二手に分けて、連携して敵にあたること。
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事例3 (一巻 512)
●計を立てた人
孫乾
●計の対象
曹操
孫乾「曹操が攻撃してきたときのために、軍勢を二手に分けて、あい呼応して防ぐ態勢をとりましょう」
劉備「うむ!」
その後、なんやかんや(曹操と袁紹、劉表、張繍(チョウシュウ)とのからみなど)あって、曹操が劉備を攻める。
張飛「曹操は遠方から来て疲れているだろうから、城を出て夜討ちをかけるべきだぜ兄者~!」
劉備「おまえも賢くなったのう…(ホロリ」
曹操「ありゃ、軍旗が突風で折れた。なになに?夜襲の前触れだって?よしよし、対応しよう」
その夜。
劉備、張飛「いったれや~!」
曹操「ププッ、それはニセの陣だ。者どもかかれ~!」
劉備、張飛「マジ無理」
劉備と張飛は逃亡した。
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曹操が来るまでは掎角の勢を維持。
しかし、夜襲のチャンスとみて出撃したところを返り討ちにあい、掎角の勢は崩壊。
情報が漏れたわけでもなく、曹操も気づいていなかったのに、旗が折れただけで夜襲を読まれる劉備と張飛。ことばにできない。
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事例4 (一巻 668)
●計を立てた人
曹操
●計の対象
袁紹
曹操が袁紹と戦った。
曹操は劣勢のさなか、袁紹軍の食糧部隊を襲撃して食糧を焼いた。
その後、徐晃(ジョコウ)、史渙(シカン)、張遼(チョウリョウ)、許褚(キョチョ)の軍勢を分けて本陣の前に配置した。
しばらくして、敵の食糧基地を攻めるさいに配置変更。
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この態勢で戦った描写は特になし。
掎角の勢とは関係ありませんが、袁紹との戦いで劣勢すぎて退却するかどうか優柔不断になった曹操をトコトン励ます荀彧マジ軍師。
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事例5 (二巻 46)
●計を立てた人
袁譚(エンタン)、袁尚(エンショウ)
●計の対象
曹操
曹操が袁紹を攻めた。(その直後、袁紹は病死)
袁紹の子の袁譚、袁尚は後継者問題で仲たがいしていたが、互いの安全のために協力することにした。
袁譚は城の中、袁尚は城の外に駐屯して、掎角の勢をとり曹操に対抗。
しかし、しばしば負けて、最終的に大敗。
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戦いの細かい描写はないのですが、袁氏の軍はこてんぱん。