面白い記事を要約、紹介しておきマッスル。
●互いに下手なら自滅待つ
テニスの試合は二種類ある。
それは、「プロの試合」と「プロ以外(アマチュア)の試合」である。
プロの試合:
プロはポイントを勝ち取る。
ミスは少なく、ゲームの要素の微差が勝敗を分ける。
勝者のアクションで結果が決まるので、「勝者のゲーム」である。
アマチュアの試合:
アマチュアはポイントを失う。
ミスがよく起こり、負ける側はより多くのミスをした側である。
敗者のアクションで結果が決まるので、「敗者のゲーム」である。
これら二種類の試合ごとに、プレイヤーが選択する戦略は異なる。
平凡なプレイヤーはアマチュア同士の試合(敗者のゲーム)をすることになるので、「自分のミスを減らして相手の自滅を待つ」戦略がよい。
これはテニスだけでなく、投資などの他の分野にも適用できる考え方である。
しかし、適用するためには、まず、うぬぼれず、自分がアマチュアであることをきちんと自覚することである。
(アマチュアなのにプロの試合をしたがる人間は多い。
「自滅を待つ戦略」は、そんなアマチュアのうぬぼれが狙い目となる)
記事
「敗者のゲーム」を避ける知恵:賢く立ち回ろうとするより愚かな行いを避けるべし | ライフハッカー・ジャパン
●ヘビににらまれたカエル
カエルは、天敵であるヘビと直面すると静止する。
ヘビも、すぐに襲わず静止することが多い。
こうした膠着状態になるのは、以下の理由から。
カエル:
先にジャンプして逃げると、ヘビにジャンプの軌道を読まれて空中で捕らえられてしまう。
逆に、ヘビの咬みつき動作を待つと回避しやすく、かつ、回避した後のヘビのワンテンポの動作遅れ(後述)の間に、安全圏である周辺の水場に到達できる。
ヘビ:
先に咬みつきの動作をすると、カエルに避けられやすい。
また、咬みつき動作を避けられた後にさらにカエルを追おうとするさい、体が咬みつき動作によって伸びてしまっているので、行動がワンテンポ遅れてしまう。
このワンテンポの遅れで、カエルを完全に逃がしてしまう。
そのため、先に咬みつき動作をせず、カエルのジャンプを待ったほうが捕獲の見込みが増す。
ちなみに、あまりにも近距離だと、カエルは静止してしまうとヘビの第一撃をかわせなくなるので、先にジャンプしようとする。
カエルがヘビの第一撃をかわせるような距離の場合、上記の膠着状態が発生する。
カエルもヘビも、互いの距離に応じてその戦術を変えている、というお話。
記事
カエルとヘビの膠着状態のメカニズムを説明 -双方にとって後手に回って行動することが有利となる- | 京都大学
●読みの深さはウラのウラ
「みんなが同じ情報を得て、かつ、そのことをみんなが知っているゲーム」における読み合いの深度。
①みんなはこう考える。
②その裏をかく人は、こう考える。
③その裏をかく人の裏をかくために、こう考える。
この③まで考えておけば上々。
記事