・どんな市場でも、とある事業が稼ぐ利益は、初めは上昇し、じきにピークに達し、その後は下降して最後はゼロになる。
そこで、「すでに利益がピークを越えた事業」から「現在、利益が上昇中の事業」へと、資源の移動を意図的に速める。
(言い換えると、事業ライフサイクル後半にある事業から、事業ライフサイクル前半にある事業へ、資源を移動させる)
そのようにして、「利益が上昇中の事業」の規模を大きくして業界内の順位を上げ、その業界でリーダーとなることを目指す。
・事業をよく観察して、ピークに達する一年ほど前から、投資比率を変え始める。
利益の下降期にも、自由に使える現金を最大化するようにし、事業リスクを最小化させるように管理する。
利益の下降期には、宣伝活動から撤退する。(初期の宣伝によって、知名度は充分にある状態になっている)
利益の下降期に縮小させた生産能力は、顧客の中でも良質な顧客のために使う。
【効果】
個々の事業のライフサイクルに依存せずに、企業(事業の複合体)を持続的に成長させることができる。
くわしくは……
p212(資源再配分の加速)
p222(新製品利益モデル)