戦い方の探索者

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孔子の論語

 

狂人に刃物を持たせると危ない、と言われます。

「戦いに関する知恵」を運用するのにも、人間性というタガがなければヤバイことになるでしょう。

 

ということで、中国の古典「論語」を読みこんで、イラストを使ってまとめてみようと思います。

 

 

●参考文献は以下の4冊。(発行順)

論語 上 (吉川幸次郎

論語 下 (吉川幸次郎

論語 増補版 (加地伸行

完訳 論語 (井波律子)

 

それぞれの著者の名をとり、吉川本、加地本、井波本、と呼ぶことにします。

 

 

 

●どのエピソードをチョイスするのか

論語孔子の発言集のようなもので、約500のエピソード(章)が20篇に分けられています。

そのうちいくつかをチョイスしようと思います。

 

チョイスの基準は、わたしのインスピレーションではありますが、とりあえず言語化しますと、「普遍性が高く、現在でも個人の生活に活用できるもの」という感じです。

 

 

 

論語で使われている言葉の定義と表現について

・「君子」とは
孔子の目指した理想の人間像。
知識だけでなく、人間性(人徳)を身につけた者のこと。
加地本にならって「教養人」と表現することにする。

 

・「小人」とは
知識(専門的知識)だけを身につけている者のこと。
加地本にならって「知識人」と表現することにする。

 

ただし、場合によっては、一般的な解釈どおりに「品性下劣で卑しい小人物」と表現する。

 

・「仁」とは
誠実な思いやりや人間愛など、人間として行うべき道徳。

すべてのものに対する思いやりやいつくしみ、とも。

広い意味では、人道や人格、人間性のこと。 

 

・「礼」とは、仁の具体的表現として、形にしたもの。
広い意味では、知識・文化・学問のこと。

 

 

 

 ●入門にオススメの本

4冊の本を参考文献にしましたが、論語入門として読むのであれば、井波本がオススメです。

完訳 論語

完訳 論語

  • 発売日: 2016/06/09
  • メディア: 単行本
 

 なぜなら、篇分け、章分け、語句の意味の註などのレイアウトが見やすく、訳と解説も丁寧にやさしく書かれているからです。

値段は約3000円しますが、見やすくわかりやすいので論語を理解する時間の節約になり、けっして高くはないと思います。

 

 

論語〈上〉―中国古典選 (朝日選書)

論語〈上〉―中国古典選 (朝日選書)

 
論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

  • 作者:加地 伸行
  • 発売日: 2009/09/10
  • メディア: 文庫