戦い方の探索者

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書籍「競争と協調のレッスン」について

 

 

 

競争者や出世したい人の参考になる本。

 

「権力を握る人の法則」と「競争の科学」を足して2で割ったような内容。
その両書よりも、より具体的なアドバイスが多め。

 

内容をいくつかあげると......

 

 

 

・チームのリーダーを選ぶさいには、権力を乱用しない人間性の人を選ぶ必要がある。
(権力を持つと人は傲慢や利己主義になるが、その影響を受けにくい性質の人間を選ぶ)

 

そのためには、その人が立場の弱い人へどのように接するかを見ればよい。
(初デートをするさいのアドバイスに、「ディナーの席でデートの相手がウェイターにどんな態度をとるのか観察しなさい」というものがあるが、それと同様とのこと)

 

 


・テロリストのほとんどが、人と交わらない一匹狼ではなく、社交的な性格をしている。
中流の家庭で育ち、きちんと教育を受け、信心深く、家族の絆が強い傾向がある。
こういった人は、家族や仲間は大事にするが、自分のコミュニティに属さない人を脅威とみなすようになる。
(仲間内で親しみやすく協調的な人ほど、コミュニティ外を敵対視して好戦的になりがち)

 

 


・人はいつか必ず過ちを犯す。
その過ちのあとに失った信頼を修復できるかどうかは、適切な謝罪ができるかどうかにかかっている。


適切な謝罪とは、素早く、言い訳せず率直に、相手の立場に立った(謝罪する相手のことを一番に考えた)、変化を約束するものである。
(なんらかの償いを申し出ることも大きな変化を生む)

 

 

 

などなど......

 

 

「権力を握る人の法則」や「競争の科学」の内容と多少かぶるところはあるものの、その補完として読んでおくとプラスになると思います。