戦い方の探索者

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マキャベリの君主論

マキャベリの君主論 その9-3 君主は、愛されるより恐れられよ

愛されることと恐れられることの両立は難しいが、どちらかをとるなら恐れられるほうがよい。 なぜなら、君主の魂や気高さに対して自然に惹きつけられたわけではない、物質的利益による市民の君主への恩義は、市民が自分の利益を優先することによってすぐに失…

マキャベリの君主論 その9-2 君主は知恵と慈悲でもって、よく自制する

君主は、知恵と慈悲を備えることで、自分で思考し、心を安定させ、抑制的である必要がある。そして、簡単に人を信用しないが、人を信用しなさすぎて排他的になってはならず、逆に人を信用しすぎて考えを依存してはいけない。

マキャベリの君主論 その9-1 「慈悲深さ」に注意し、残酷さを気にしない

ただ慈悲深いのみでは、治安を維持できず、規律が乱れる。集団を一つにまとめるためには、厳しく残酷な処置をためらうべきではない。

マキャベリの君主論 その8-3 気前よくするより、ケチのほうがマシ

気前よさは、貧乏と強欲を招く。そして、貧乏によって見くびられたり、強欲によって憎まれたりする。 そうなるくらいなら、ケチでいて、その悪評を受けるほうが、君主にとってはマシである。

マキャベリの君主論 その8-2 どういうときにケチであるべきか、どういうときに気前よくあるべきか

すでに権力を手中にしているのであれば、その権力を維持するために、ケチでいなければならない。権力を手中にしようとしているのであれば、他者からの評判(支持)を獲得するため、自分や市民以外の財産は気前よくふるまうのがよい。

マキャベリの君主論 その8-1 「気前のよさ」という美徳と「ケチ」という悪徳

君主が一般的な「気前がよい」という美徳によって評判を高めようとすると、自身の財産の浪費、そして民衆の財産の収奪につながり、最終的には民衆や外敵によってその地位を失いかねない。 逆に、「ケチ」という悪徳の評判を気にせずにいれば、民衆に重税をか…

マキャベリの君主論 その7 支配権の維持と、美徳と悪徳

美徳により支配権を失うこともあるし、悪徳により支配権を維持できることもある。そのため、君主が支配権を維持するためには、美徳だけを行ってはいられず、悪徳に踏み入ることになる。 ただし、悪徳を行っても、君主の支配権を失うことにつながるような悪評…

マキャベリの君主論 その6 君主は、理想的な良い行動をゴリ押しせず、実際の状況をふまえた上で行う

自分の周りに悪人しかいない状況なら、ただ善行一辺倒ではカモになるだけ。 そのような状況に陥ったときにも生き残るために、「悪人に対して対処しうるが一般的には良くない(善行ではない)行動」を、できるようになっておく必要がある。

マキャベリの君主論 その5 怠けずに自分の力で国を守る

日ごろから危機管理を怠らず、自分の力で備えておく。それがもっとも確実。

マキャベリの君主論 その4 国を獲得するときの加害行為のやり方

統一のために国を獲得していくことになるが、そのさいの加害行為のやり方には注意する。 民衆からの憎しみをできる限り減らすため、一気に一度だけ行うようにする。その後は、恩恵を与えて安心させるべし。

マキャベリの君主論 その3ー4 君主は外見と結果に心を配る

大衆は「外見」と「結果」で君主のことを判断するので、良い性質を身につけていると思われるように飾り、そして実際に戦果を出さねばならない。

マキャベリの君主論 その3ー3 事態に応じてキツネになる

群雄割拠からの統一を目指すような君主は、良い性質を備えている必要はなく、備えているように見せかける必要がある。 そうして、事態が変化して悪い行動が必要になったときに、キツネの性質を発揮して対応できるように備えておく。

マキャベリの君主論 その3-2 キツネの性質を使いこなす

良い戦果を得るためには、場合によっては信義を守らないこともある。孫子も、「戦争とは敵をだますことである」と言っているので、キツネの性質は戦争(群雄割拠から統一へ導く行動)において有利に働く。 ただし、自分のまわりにいるのが良い人間だけなら、…

マキャベリの君主論 その3-1 君主はライオンとキツネに学べ

君主は「謀略をはかり、謀略を見抜く知性」と、「武力」を備えるべし。 群雄割拠している状況で生き残り、かつ統一を目指すのであれば、信義よりも上記の二つの要素が決定的な要素となる。

マキャベリの君主論 その2 君主は、国を維持する軍事力をよく理解せよ

「国家の統一を果たすための権力」を築く基盤は軍事力。創業の君主は、そこへフォーカスする必要がある。

マキャベリの君主論 その1 統一を果たす創業の君主がほしい

君主論は、あくまで「群雄割拠の状態から統一を目指すという条件におかれた、創業を成しとげる君主はどうあればいいのか?」という問いが前提となっている。 この前提を考えずに、君主論の内容を現実に適用しようとするのはよろしくないでしょう。

マキャベリの君主論

帝王学の書と言われるマキャベリの「君主論」を、よりわかりやすくなるよう、イラストを使ってまとめてみようと思います。 マキャベリの君主論入門、また、マキャベリの考え方を大雑把に理解するためのお役に立てれば幸いです。 ●本編へのリンク その1 統一…