戦い方の探索者

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欲に流されない

【す】 少しきを

少しきを 足れりとも知れ 満ちぬれば月もほどなき 十六夜(いざよい)の空 【意味】少なくあっても充分であることを知りなさい。満ちてしまえば、月もほどなく十六夜の空のように欠けるのだから。 【解釈】月が満月になるのは十五夜。その翌日の十六夜になる…

【ゑ(え)】 酔(ゑ)へる世を

酔(ゑ)へる世を さましもやらで 盃(さかづき)に無明(むみょう)の酒を かさぬるは憂し 【意味】酔っているような世の中を覚ましもせず、盃に迷いという酒を重ねるのはつらいことだ。 【解釈】乱れた世の中にあって、その乱れを治められないのに、さらに…

【あ】 あきらけき

あきらけき 目も呉竹(くれたけ)の この世より迷はばいかに 後(のち)のやみぢは 【意味】目にもはっきりとした、明らかなこの世で迷っているようでは、死後の闇路はどうなるのであろうか 【解釈】現世で迷っている(欲に流されている)ようでは、死んだ後…

【く】 苦しくと

苦しくと 直(すく)道を行け 九曲折(つづらおり)の末はくらまの さかさまの世ぞ 【意味】苦しくとも正しい道を行きなさい。(鞍馬山の坂道のように)曲がりくねった道の行く先は、まっくらな逆さまの世の中なのだから。 【解釈】たとえ苦しくても、道義(…

【お】 思ほへず

思ほへず 違(たご)ふものなり 身の上の欲をはなれて 儀を守れひと 【意味】人間は思わず悪事をしてしまうことがある。そうならないため、利己的な欲からはなれて、信義を守りなさい。 【解釈】食欲、性欲、金銭欲、名誉欲、などなど、人間は自分の欲に流さ…

【う】 憂(う)かりける

憂(う)かりける 今の身こそは 先の世とおもへばいまぞ 後(のち)の世ならん 【意味】今の自分のつらさが前世の報いであると思うのならば、今の人生のあり方がまた来世に報いるはず(なので、悪事に流れずに生きなさい)。 【解釈】仏教の輪廻転生(死後に…

【た】 種となる

種となる 心の水に まかせずば道より外に 名も流れまじ 【意味】自分の中にある欲望の種を、(水に流されてしまうように)そのまま育ててしまうことを避けることができるのなら、自分の評判が人の道に外れたほうへ流れてしまうこともない。 【解釈】自分の欲…