戦い方の探索者

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【さ】 酒も水

 

酒も水 ながれも酒と なるぞかし
ただ情(なさけ)あれ 君が言(こと)の葉

 

【意味】
飲む者の心次第で、酒も水になり、流れる水も酒になるものだ。
主君は、情けのある言葉をかけるように。

 

【解釈】
「昔々、ある王様が軍を率いて戦うさい、部下から酒を献上された。
王様はそれを兵士たちにも分けようとしたが量が足りないので、水の流れに注ぐことで、兵士全員が飲めるようにした。
酒は薄まったが、兵士たちはその心に感激して士気が高まり、敵軍を撃破した」
という逸話が前提にある句。

 

主君が臣下と相互信頼の関係になるには、主君は臣下を心から思いやり、それを言葉や行動で示す必要がある。
上司と部下の関係も同様か。