聞くことも 又見ることも 心から
みな迷ひなり みな悟りなり
【意味】
聞くことも見ることも、受け取り手の心のあり方次第である。
何事も、迷いになることもあれば、悟りになることもある。
【解釈】
自分の心のあり方次第で、何かを見たり聞いたりしたさいの、その受け取り方が変わる。
Aというものに対して自分の興味や問題意識が強ければ、Aについて見たり聞いたりしたさいに学びや気づきが多くなる。
しかし、Aというものに興味も何もないのであれば、学びや気づきを得ることはない。
あるいは、Aというものへの愛着が強すぎると、愛しすぎて逆にAにからむ不安が生まれてしまう。
などなど、いろいろ考えられる。
つまるところ……
人間は、見たり聞いたりして迷ったり悟ったりするけど、それはその時の心のあり方次第。
なので、見たり聞いたりしたときには、その時の自分の心の状態についてもセットで考えるようにすると、迷いなどのネガティブな反応を抑制できる、という考え方もできるか。
(自分のバイアスを自分(個人)ではほぼ防げないのと同様、自分の心のあり方を常にコントロールするのはほぼ無理だと思われるので、少しでも反応後に意識できるようにするしかない)