戦い方の探索者

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リーダーシップ

【も】 もろもろの

もろもろの 国やところの 政道は人にまづよく 教え習はせ 【意味】さまざまな国や地方の法律は、人々にまず教え習わせなければならない。 【解釈】法律は、知られていなければ守られない。さらに、法律が人々に知られていない状態で罰則を適用すれば、その統…

【ひ】 ひとり身を

ひとり身を あはれとおもへ 物ごとに民にはゆるす 心あるべし 【意味】まず独り身の者を思いやるようにし、そして、何事であっても民に対しては思いやりいつくしむ心を持つようにする。 【解釈】老いて妻のない者、老いて夫のない者、老いて子のない者、幼く…

【ゆ】 弓を得て

弓を得て 失ふことも 大将の心ひとつの 手をばはなれず 【意味】弓矢を得たり失ったりすることは、大将の心ひとつで決まるのであり、それ以外ではない。 【解釈】軍の武力の威勢を上げるのも、下げるのも、それは大将の心のみで決まる。 組織の士気や規律な…

【さ】 酒も水

酒も水 ながれも酒と なるぞかしただ情(なさけ)あれ 君が言(こと)の葉 【意味】飲む者の心次第で、酒も水になり、流れる水も酒になるものだ。主君は、情けのある言葉をかけるように。 【解釈】「昔々、ある王様が軍を率いて戦うさい、部下から酒を献上さ…

【け】 賢(けん)不肖

賢(けん)不肖 用い捨つると いふ人も必ずならば 殊勝(しゅしょう)なるべし 【意味】賢者を用い、愚者を捨てる、と言う人も、必ずそれをできるのであれば、感心なことなのだが。 【解釈】「賢い人を用い、愚かな人を捨てる」というのは、言うのは簡単だが…

【や】 やはらぐと

やはらぐと 怒(いか)るをいはば 弓と筆鳥にふたつの つばさとを知れ 【意味】和らぐのと怒るのは、いわば弓(武)と筆(文)のようなものである。鳥には左右二つの翼があるが、そのようなものであるとも知りなさい。 【解釈】やさしさと厳しさは、どちらか…

【そ】 そしるにも

そしるにも ふたつあるべし 大方は主人のために なるものと知れ 【意味】臣下の主人への非難には二種類あるが、そのほとんどは主人のためになることを知りなさい。 【解釈】二種類の非難とは、主人を諫めるもの(忠告)と、利己的や感情的な不平不満であるも…

【わ】 私を

私を 捨てて君にし 向はねばうらみも起こり 述懐(しゅつかい)もあり 【意味】公共(の政治をする者)に仕えるさいには、利己的な考えを捨てなければならない。利己的な考えのままでは、周りの人は恨みを抱き、不平不満を口にするようになるから。(それで…

【と】 科(とが)ありて

科(とが)ありて 人を斬るとも 軽くすないかす刀も ただ一つなり 【意味】罪人の処刑は、軽率にしない。生かすのもリーダーの心一つであるから。 【解釈】罪があるとしても、感情的になって軽率に処刑してはならない。殺さずに生かして活用するのも、リーダ…