礼するは 人にするかは 人をまた
さぐるは人を さぐるものかは
【意味】
他者に礼儀正しくするのは、他者に対してやっているのだろうか。(いや、そうではなく、自分に対してしているのである)
他者を見下す行為は、他者に対してやっているのだろうか。(いや、そうではなく、自分に対してしているのである)
【解釈】
礼儀正しくしたり、見下したりする行為は、つまるところ自分の心の問題であって、他者によって影響されるものではない。
他者に礼儀正しくして尊重するのは、自分の心を尊重し、自分に対して礼儀正しくしているからである。
他者を尊重せずに見下すのは、自分の心を尊重せず、自分を見下しているからである。
自分の心に対するふるまいが、そのまま他者に対するふるまいとなって現れる。
それゆえ、自分に対する礼儀、つまり適切な自尊心を持ちなさい、ということか。
※自分に自信のない人間は他者に攻撃的になる、ということに通ずるお話かと思われる。