ブロックバスターとは、第二次世界大戦の空爆で使われた、町の区画(ブロック)を吹き飛ばすほどの強力な爆弾のこと。
その意味から転じ、ビジネスにおいては、おおむね「市場を制する強力な大ヒット商品」のことを指すようになった。
ブロックバスター利益モデルでは、市場を見渡し、大ヒットを見込める商品を慎重に選び、その商品へ集中的に巨額の投資を行う。
ブロックバスターとなる商品は、医薬品やハリウッド映画など、幅広い顧客が相手となる商品である。
また、ブロックバスターとなる商品には2つの種類がある。
・一つ目
研究開発コストが膨大なので、それを回収するために大ヒットが必要なブロックバスター
(医薬品の研究開発コスト、映画の製作コスト)
この種類では、研究開発時の不確実性に対するリスク管理が重要となる。
(失敗を生む要因への対応策を準備し、失敗したときも次に生かせるものがあるようにする)
・二つ目
その商品がどれだけ欲しがられるかが、「市場への売り込み(広告宣伝や流通のやり方)」の影響を受けやすいため、優れた集中的な売り込みが必要なブロックバスター
(本、音楽、映画)
人は、ほかの人に選ばれている商品を選ぶ。
そのため、その商品がほかの人に選ばれていることを示す、販売開始直後の結果が重要となる。
その結果を生み出すために、販売前からできるだけ世間の評判を集め(広告宣伝)、販売するときには大々的に売り出す(広く流通させる)必要がある。
そのために広告宣伝と流通に莫大な投資を行う。
それ以外にも、映画であれば、何百本もの映画の中から選んでもらうために、「観たくてしようがない」と思わせる要素が必要である。
それは、ストーリーであったり、出演するスターであったり、特殊効果であったりする。
それらを獲得するために莫大な投資を行う。
【顧客に提供される価値】
莫大な投資がなされた、高品質の(高い付加価値をもつ)商品を得られる。
※ただ、エンターテイメント系は、顧客の主観によって価値が決まる。
【企業がお金を得る手段】
大ヒット商品
【企業にもたらされる効果】
勝者が利益をほぼ総取りするような市場で勝つことができ、 莫大な利益がもたらされる。
くわしくは……
p80
【事例】薬品会社
ブロックバスターの専門書