戦い方の探索者

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2023-10-03から1日間の記事一覧

【れ】 礼するは

礼するは 人にするかは 人をまたさぐるは人を さぐるものかは 【意味】他者に礼儀正しくするのは、他者に対してやっているのだろうか。(いや、そうではなく、自分に対してしているのである) 他者を見下す行為は、他者に対してやっているのだろうか。(いや…

【た】 種となる

種となる 心の水に まかせずば道より外に 名も流れまじ 【意味】自分の中にある欲望の種を、(水に流されてしまうように)そのまま育ててしまうことを避けることができるのなら、自分の評判が人の道に外れたほうへ流れてしまうこともない。 【解釈】自分の欲…

【よ】 善(よ)きあしき

善(よ)きあしき 人の上にて 身を磨け友はかがみと なるものぞかし 【意味】 善いこと、悪いことは、他の人のふるまいを見て学び、自分に当てはめて自分を磨きなさい。友人は、自分を映しとる鏡となるものである。 【解釈】友人の善い行動はまねて、悪い行…

【が】 学問は

学問は あしたの潮の ひるまにもなみのよるこそ なほ静(しず)かなれ 【意味】学問をするのは、朝でも昼でもいい。夜にやるのも静かでいいものだ。 【解釈】学問を、タイミングはいつでもいいからやるとよい、ということか。 たしかに、なんの学習であれ、…

【わ】 私を

私を 捨てて君にし 向はねばうらみも起こり 述懐(しゅつかい)もあり 【意味】公共(の政治をする者)に仕えるさいには、利己的な考えを捨てなければならない。利己的な考えのままでは、周りの人は恨みを抱き、不平不満を口にするようになるから。(それで…

【を】 小車(おぐるま)の

小車(おぐるま)の わが悪業(あくごう)に ひかれてやつとむる道を うしと見るらん 【意味】欲張ったり、怒りによって悪事に引かれてしまうと、自分の進むべき道を苦痛に感じてしまう。 【解釈】何かを成そうというときに、欲をかいたり、一時の怒りによっ…

【る】 流通(るづう)すと

流通(るづう)すと 貴人(きにん)や君が 物語りはじめて聞ける 顔もちぞよき 【意味】あなたがよく知っている内容であっても、身分の高い人や主君がその話をするときには、初めて聞くような顔をしたほうがよい。 【解釈】人が話すさいの礼儀の話ではあるが…

【ぬ】 ぬす人は

ぬす人は よそより入(い)ると 思ふかや耳目(みみめ)の門(かど)に 戸ざしよくせよ 【意味】盗人は他所から入るものとだけ思っていいのだろうか。耳や目という門の戸締りもよくしなさい。 【解釈】家に侵入して物を盗む泥棒に注意するのと同様に、耳や目…

【り】 理(り)も法も

理(り)も法も 立たぬ世ぞとて ひきやすき心の駒(こま)の 行くにまかすな 【意味】道理も法律も通らない世の中だからといって、欲にかられて自分の利益のことしか考えない有様になってはいけない。 【解釈】人生も商売も、自分の利益だけでなく他者の利益…

【ち】 知恵(ちえ)能は

知恵(ちえ)能は 身につきぬれど 荷にならず人(ひと)はおもんじ はづるものなり 【意味】知恵や能力は、どれだけ身につけても重荷にはならない。知恵や能力を身につけた人を世間は尊重し、そして、知恵や能力がその人におよばないことを恥じる。(だから…

【と】 科(とが)ありて

科(とが)ありて 人を斬るとも 軽くすないかす刀も ただ一つなり 【意味】罪人の処刑は、軽率にしない。生かすのもリーダーの心一つであるから。 【解釈】罪があるとしても、感情的になって軽率に処刑してはならない。殺さずに生かして活用するのも、リーダ…

【へ】 下手ぞとて

下手ぞとて 我をゆるすな 稽古(けいこ)だにつもらばちりも 山とことの葉 【意味】自分は下手だからと言い訳をして、練習をやめてはいけない。「チリもつもれば山となる」という言葉がある。 【解釈】下手な状態の間、練習を続けるからこそ、上手になる。そ…

【ほ】 仏(ほとけ)神

仏(ほとけ)神 他(た)にましまさず 人よりも心に恥ぢよ 天地よく知る 【意味】神や仏は、他のどこかではなく、自分の心の中にいる。そして、自分の行為をすべて知っている。 (そうであるので、自分の行為のうちの見えている部分しか知らない他の人を基準…

【に】 似(に)たるこそ

似(に)たるこそ 友としよけれ 交(まじわ)らばわれにます人 おとなしき人 【意味】自分と似ているからこそ友達になるものだが、交流するのであれば、自分より見識の優れた人や、大人らしく人格の優れた人を選ぶとよい。 【解釈】朱に交われば赤くなるので…

【は】 はかなくも

はかなくも 明日(あす)の命を たのむかな今日も今日もと 学びをばせで 【意味】あるかどうかもわからない明日の命を当てにして、「今日は〇〇」「今日は〇〇」と言い、理由をつけては学ばない。 【解釈】そうではなく、明日に死んでいるかもしれないからこ…

【ろ】 楼(ろ)の上も

楼(ろ)の上も 埴生(はにゅう)の小屋も 住む人の心にこそは 高き卑しき 【意味】高くつくった建物であっても、土でつくった粗末な小屋であっても、そこにすむ人の心こそが、その人が高貴であるか卑しいかを決める。 【解釈】タワマンだろうとバラックだろ…

【い】 いにしえの

いにしえの 道を聞きても 唱えてもわが行ないに せずば甲斐(かい)なし 【意味】歴史の教訓を聞いても、口にしても、自分の行動にしないのなら、なんの価値もない。 【解釈】実践して現実に反映しないなら、何も変わっていないことと同じである。

島津いろは歌

いにしえの ろの上も はかなくも にたるこそ ほとけかみ へたぞとて とがありて ちえのうは りもほうも ぬすびとは るづうすと をぐるまの わたくしを がくもんは よきあしき たねとなる れいするは そしるにも つらしとて ねがはずは なをいまに らくもくも…

島津いろは歌の参考文献など

わたくしは 生まれ大阪 心は島津 というのは言い過ぎかもしれませんが、わたしに影響を与えた古典の一つ、「島津いろは歌」をオススメしようと思います。 「島津いろは歌」というのは、島津日新斎忠良(戦国時代に活躍した島津四兄弟の祖父。島津家中興の祖…