戦い方の探索者

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2023-09-06から1日間の記事一覧

景気循環利益モデル

景気循環の影響を受ける中でも、利益を上げるビジネスモデル。 ・コスト削減による損益分岐点の引き下げで、不景気でも利益を守る。 ・景気循環に応じて価格設定を調整し、価格差で利益をつかむ。(鞘取り)好景気には競合に先行して価格を上げ、不景気には競…

経験曲線利益モデル

経験(学習量)が重ねられるごとに、コストが削減される。 ※参考文献内に挙げられていた話では、経験が重なるごとに製造のコストは減ったが、間接費が増えていたので、間接費のコスト削減に対処していた。 くわしくは…… ザ・プロフィット 利益はどのようにして…

ブランド買収・再生

複数のブランドを買収し、持株会社の下にぶら下げていくことにより、価値を作り出す。 【効果】破綻したブランドを買収する。 そして、設計やデザインなどをブランドに残したまま、購買や物流など、規模の経済が利く機能を集約して、コストダウンを行ったり…

周辺産業との統合

以下の製品などを提供する周辺産業の事業を統合する。 自社の製品と同じ目的の製品同じ場面で用いられる他の製品サプライチェーンを共有する製品 【効果】・従来の単体製品を提供する事業者に対して優位に立てる。 ・有効な提供価値が向上する ・顧客がコス…

同業との統合(水平統合)

自社と同種の事業を営む他社を、買収や合併などの方法で自社に統合する。 【効果】・機能を統合し、規模の経済によって、生産と物流のコストダウンを図る。 ・事業規模を拡大し、業界順位を上げ、シェアの増大を図る。 くわしくは…… ビジネスモデルの教科書―…

提携先のレバレッジ

自社の顧客や経営資源が乏しく、事業の開始や競争が難しい場合にとる策。 資源を持つ他社と提携し、市場に参入したり、市場での成長を加速する。 提携先の信用、ノウハウ、技術などの経営資源を成長のレバレッジ(梃子に)する。その代わりにロイヤリティや…

店舗内出店

小売業者などが、大型店舗の一部を間借りして、独立店舗を運営する。 【価値提供】大型店舗に来店する顧客は、選択肢が増える。 【効果】・大型店舗(貸し手)は、出店者(借り手)の商品により、以下のものを得られる。 店舗全体の付加価値向上顧客ロイヤルテ…

レベニューシェア

個人、団体、企業などが協業し、その結果得られた売上を分け合うビジネスモデル。 ※アフィリエイトと組み合わされることが多い 【効果】・アフィリエイトの場合、サイト運営者は収益上のメリットを得られ、企業側はアフィリエイトからの送客で顧客ベースの拡…

強者連合

業界順位が上位の企業が、他の上位の企業と提携する。そうして、製品の共通化、販売、技術提供、物流、コスト削減などで共同歩調を取る。 業界下位の企業を突き離したり、連合に加わらない上位企業に打撃を与えてシェアを奪う。 業界を超えた連合や、同じ業…

敵の収益源の破壊

競合が主な収益源にしている市場で、無料、あるいは極めて低利益の販売を行い、競合の収益源を破壊する。 そうして競合の力を削ぎ、自社の主力とする市場で競合に勝つ。 くわしくは…… ビジネスモデルの教科書―経営戦略を見る目と考える力を養う 作者:今枝 昌…

同質化

市場のリーダーである企業が採用するモデル。 市場における下位の企業、あるいは新規参入者が新しく販売する商品を、即座に模倣し、差別化されることを防ぐ。同時に、自社の規模の力によって優位を築く。 【効果】・すでに顧客に受け入れられたものを市場に…

ロックイン

顧客が、自社の商品を購入するよう固定する(囲い込む)。 そのために、他社へ切り替えるのに大きなコストやペナルティを伴うようにする。この「大きなコスト」には、金銭だけでなく、切り替え時の習得時間や労力も含まれる。(※ちなみに、他社へ切り替える…

デファクトスタンダード

製品や規格を自社で作成し、それが競争を通じて「事実上の標準(デファクトスタンダード)」として世の中に受け入れられるようにする。 そうして標準となり、更なる販売を確保し、利益を上げる。 ※競争を通じてではなく、公的機関などによって定められた規格を…

相対的市場シェアモデル

相対的市場シェアを高めると、利益もそれにつれて上昇する。 (※このモデルに限らず、どんなときでも有効というわけではない) 【効果】・製造部門の規模の経済性・大量仕入れによる購買力・ユニット当たりの製造コスト、間接費、研究開発費の低さ・最良の人材…

地域ドミナント

とある地域において、店舗を開設できる場所の数に上限があるとする。そうであれば、なんとしてもその数だけを出店して、 他社には出店させないようにする。 そうして、地域の顧客や需要を総取りし、利益を上げる。一つの地域が終われば、次の地域へと拡大し…

リソース先制

事業を行うために必要な経営資源が有限である場合、その資源を先に押さえてしまう。 そうして、競合に対して有利を得る。 くわしくは…… ビジネスモデルの教科書―経営戦略を見る目と考える力を養う 作者:今枝 昌宏 東洋経済新報社 Amazon p167 【事例】日本コ…

時間利益モデル

新しいサービスや製品を開発し、真っ先に市場に送り出すことで利益を生み出す。 そのためには新製品の即時普及がカギ。(他が追随する前に、甘い汁を速やかに吸い尽くす) 競争状態になると、利益が下がってくるので、そうなるまでに荒稼ぎしておく。 くわしく…

稼働保証

製品とその製品の保守や修理を、ひとまとめにして提供する。 機械や装置のダウンタイム(障害などで利用できない時間)を低減させることで、操業停止に伴う損失を減少させる。 【価値提供】顧客は、機械や装置を安定的に利用できる。 【効果】長時間にわたる…

カスタマーロイヤルティ

基本的な商品を上回る価値(特典や値引き)を追加で提供する。 そうして、顧客を自社に囲い込み、ロイヤルティ(愛着や忠誠心)を獲得する。 ※ちなみに、Loyalty=愛着や忠誠心Royalty=知的財産権の使用料で、日本語ではどちらもロイヤリティと読まれたりす…

マルチコンポーネント利益モデル

コンポーネントとは、構成要素のこと。そして、この構成要素とは、「事業」や「販売方法」のこと。 同じ製品を複数の「事業」や「販売方法」で提供し、利益をあげる。 ちなみに、構成要素ごとに利益の特性が異なる。なぜかというと、顧客は購買機会(自分が…

クロスセル(追加サービスや多角化)

利益を増やすために、既存顧客との関係を利用し、自社の基本製品の対象範囲を超えた補完的なものまで販売する。 【価値提供】・顧客は、ひとつの取引先からより多くの製品を調達できるので、ほかの調達先を探すコストを省ける。 ・ある取引先とすでに良い関…