戦い方の探索者

ブログトップに目次ページがあります

ビジネスモデル一覧

 

さまざまな種類のビジネスモデルを、まとめて一覧にしてみました。

 

それぞれのビジネスモデルのリンク先のページには、ビジネスモデルの簡単な解説とともに参考にした本(やウェブサイト)を紹介していますので、ブックガイドとしてもご利用ください。

(参考文献には、各ビジネスモデルを実際に運用するさいの条件や注意点、活用事例などが説明されています)

 

 

 

分類について

以下の3つの要素によって、ビジネスモデルを分類しています。

 

・事業という「解決策」
・企業内バリューチェーン
・競争と協調

 

 それでは、いってみよ~!

 

 

 

事業という「解決策」に関するビジネスモデル

企業は事業を営む。
その「事業」は、「解決策」である。

 

ということを軸に、分類を行います。

 

●解決策は人が生み出す

起業家利益モデル 「起業家精神」

 

 

●どんな解決策を提供するのか?

資源再配分の加速 「事業の新陳代謝」
合気道(ブルーオーシャン) 「真逆の価値」

 

 

●解決策をどこで提供するのか?

この項目は、以下の2つのタイプに分ける。

 

・顧客のなんらかの階層(顧客セグメント)に焦点を当てるタイプ

・産業バリューチェーン内の場所(ポジション)に焦点を当てるタイプ

 (産業バリューチェーン=サプライチェーン。製造、流通、小売、など)

 

 

まず一つ目、

○顧客のなんらかの階層に焦点を当てるタイプ 
(B to C(企業が一般消費者に提供)が多くなる)

 

【価格の階層】

低所得層ターゲット(BOPモデル) 「狙うは発展途上国」
格安商品(ノーフリル、ノンフリル) 「低価格層」
究極の一品 「富裕層、高価格層」

 

製品ピラミッド利益モデル 「すべての価格層」

 

 

【価格以外の階層】

顧客ライフサイクルマネジメント 「世代の階層」
特定市場の支配(ニッチ、スーパーニッチ) 「隔離された層へ」
クリームスキミング(チェリーピッキング) 「高い需要の階層奪取」

 

OEM製品(ホワイトレーベル) 「商品を別の層へ」
保有能力の活用 「機能を別の層へ」
グローバル化 「国の発展度合いの階層」

 

 

次に二つ目、

○産業バリューチェーン内の場所に焦点を当てるタイプ 

(B to B(企業が企業に提供)が多くなる)

 

専門特化プレイヤー(レイヤーマスター) 「一部分に集中」

価値連鎖ポジション利益モデル 「緊要地形を支配せよ」
オーケストレーター 「得意分野以外は外部委託して管理」

製造小売(SPA) 「生産以外一気に」

直販モデル 「さよなら中間チャネル」


顧客の購買代理 「顧客に代わって選別よ」
中立性・専属性のマネジメント 「顧客に代わって選別する中に自社製品」
スイッチボード利益モデル 「顧客に対してまとめ売り」

 

川上統合によるブラックボックス化 「上流の奥地へ行って秘境化」
川下への進出 「下流域へ行って繁栄」
垂直統合 「全支配」

 


●解決策をどのように提供するのか?

【解決策をまとめて提供】  

ソリューションプロバイダ 「特定分野の解決策をまとめて」
スーパーマーケット 「食料品や日用品をまとめて」
ロングテール 「ニッチ商品含めた、多種多様な商品をまとめて」

 

 

【解決策を絞ったり分けたりして提供】

ブロックバスター利益モデル 「大ヒットを狙って集中」
アンバンドリング 「バンドリング(まとめて提供)を分解して、必要なとこだけ」

部分所有(分割所有権) 「全体ではなく部分だけ所有」

シェアリング 「誰かと共有」

 


●解決策をお金に換える方法

(これがいわゆる儲け方!)

 

「商品をそのまま売るタイプ」以外のものを挙げる。

 


【権利収入】

レンタルモデル 「一定期間の使用権」

ライセンシング 「知的財産の利用権」
フランチャイズ 「ビジネスモデルの利用権」
デジタル・サブスクリプション(アズ・ア・サービス) 「製品の販売→サービスの利用権」

 

 

【主攻と助攻タイプ】
(主攻=主力部隊による、決定的成果をおさめるための攻撃。助攻=主力の成果達成を助ける部隊による攻撃)

 

フリーミアム 「撒き餌を撒いて魚釣る」
サプライ品モデル(消耗品モデル) 「ひげ剃りと替刃(♪レイザー~ブレード~)」
アドオン(カスタマイズ) 「安価な本体と追加オプション」
販売後利益モデル 「高い商品と周辺商品」

 

隠れた収益源(フリー、広告モデル) 「費用を払うは第三者」
ロビンフッド 「企業による富の再分配」

 

 
【プラットフォーム構築タイプ】
(場をつくれ これが寺銭ビジネスや!)

 

個人間取引(ピアトゥピア) 「個人を仲介」
両面マーケット(媒介型プラットフォーム) 「補いあうグループを仲介」

基盤型プラットフォーム(and エコシステム) 「基盤製品と補完製品。それら合わせた生態系」

 

 

●お金の徴収方式

(価値の交換方式なども)

 

バーター 「物々交換」

オークション 「値付けは売り手と買い手で」
さいせん方式(投げ銭モデル) 「寄付」

 

従量課金 「使った分だけを払う」
成果報酬型契約 「成果に応じて払う」
サブスクリプション(期間利用) 「一度払えば一定期間一定頻度で」
フラット料金 「一度払えば好きなだけ」

 

 


企業内バリューチェーンに関するビジネスモデル

企業は、解決策(=事業)ひとつ、あるいは複数からなる。
その「解決策を提供するためのバリューチェーン(価値連鎖)」による分類。

 

 

●企業内バリューチェーン全体の調整

【顧客が望む解決策を提供するため、企業内のバリューチェーンを最適化する】
サプライチェーン種別の変更 「価値連鎖を変えて提供価値を独自化」
押しつけから引き出しへ(顧客主導、ジャストインタイム) 「判断基準は顧客なり」

メイク・トゥー・オーダー 「受注後特注品製造」
マス・カスタマイゼーション 「大量生産維持しつつ顧客がデザイン」

パーソナライゼーション 「顧客の属性に合わせた提供方法」
体験の販売(経験価値マーケティング) 「体験で感性に訴える」

 

 

【お金の流れ】

キャッシュマシン 「もらってから払う」

 

 

【技術発展に適応させる】
(あばよレガシー、よろしくモダン)

 

デジタル化 「アナログからデジタルへ」
eコマース 「オンライン化」

 


●企業内バリューチェーン個別

【資金調達】

クラウドファンディング 「大衆から金策」
レバレッジドバイアウト 「テコの力で巨魚を呑む」

 

【企画】

クラウドソーシング 「オラにアイデア分けてくれ」

 

【市場調査】

顧客データ活用 「データ集めて加工しな」

 

【研究開発】

リバースエンジニアリング 「マネして開発」
プロシューマ―(ユーザーデザイン) 「消費者がデザイン」

 

オープンビジネス 「外部企業と一緒に」
オープンソース 「コミュニティとともに」

 

利益増殖モデル(ウィンドウイング) 「一つの資源からいくつもの異なる製品」
リバースイノベーション 「まず発展途上国向けに開発」

 

【仕入れ、出荷(流通)】

廃品リサイクル 「再利用して再販売、再生」

 

【製造】


【宣伝広告】

ブランド利益モデル 「消費者の 頭の中に イメージを」
素材ブランディング 「何かが入っテル」

 

【営業 (買う意思のない者に売り込む)】

取引規模利益モデル 「取引一件の規模を大きく」
アフィリエイト 「代理店つくる」
チャネル関係性の利用(ネットワークビジネス) 「人間関係を利用して売り込む」

 

【販売 (買う意思のある者に売る)】

セルフサービス 「自分でやってね」
クロスセル(追加サービス、多角化) 「顧客との関係を使って追加で販売」
マルチコンポーネント利益モデル 「製品の販売方法を変える」
カスタマーロイヤルティ 「値引きで愛して」

 

【保守・アフターサービス】

稼働保証 「安定して使えまっせ」

サービス化 「サポートしまっせ」

 

 

競争と協調に関するビジネスモデル

解決策は「顧客」に対してのもの。
その顧客の獲得を競う相手である「競合他社」とどう渡り合うのか、その術。

 

※この項目には、一般的に「ビジネス戦略」とされているものも含まれる。

 

 

●競争 

(模倣困難性を高める施策が多め)

 

【時間焦点】(機動。兵は神速を貴ぶ)

時間利益モデル 「先制逃げ切り」
リソース先制 「緊要資源の先制支配」

 

【独占指向】

地域ドミナント 「ここはウチの縄張り」
相対的市場シェアモデル 「市場占有率を高めよ」
デファクトスタンダード 「標準、ゲットだぜぇ~!」
ロックイン 「顧客、鎖でつなごう」

 

【攻撃】

同質化 「すぐにマネして差別化させない」
敵の収益源の破壊 「兵站を破壊せよ」

 

 

●協調

【同盟】

強者連合 「ジャイアン&ジャイアン」

ボランタリー・チェーン 「中小小売店同盟」

 

【共生】

レベニューシェア 「協力して利益をわかちあう」
店舗内出店 「クマノミとイソギンチャク」
提携先のレバレッジ 「ひさし(=軒先)を借りて大きくなりたい」

 

【合体】

同業との統合(水平統合) 「同種でフュージョン」
周辺産業との統合 「周りとフュージョン」
ブランド買収・再生 「一本の木に花いっぱい」

 

 

 

その他

経験曲線利益モデル 「学習で効率よく」
景気循環利益モデル 「うまく波乗り」